西南シャントゥール定期演奏会OB参加のお誘い (2011/04/23)



西南シャントゥール定期演奏会OB参加のお誘い

  西南学院グリークラブOB会ではOBの皆様方にも「歌う機会」を出来るだけ提供すべく、 一昨年は「グリークラブフェスティバル」、昨年はОBメンバーズ80〜合唱団として80期以降の方々に 「シャントゥール定演への賛助出演」の場を作ることができました。

本年はシャントゥールから定期演奏会での下記ステージへのОB参加の呼びかけを受けましたので、 これらの演奏曲目に参加する多数のОBを募ります。
特に、平成24年12月開催の第35回定期演奏会では、多田武彦氏に委嘱した新曲も完成、 OB会としても節目の記念ステージを共に盛り上げたいと思いますので、 これらのステージに参加ご希望のOBは、卒年・氏名・パートをOB会事務局までお知らせ下さい。



OB参加可能ステージ
第34回定期演奏会
日時 平成23年12月3日(土)
場所 アクロス福岡シンフォニーホール
曲目 男声合唱組曲「沙羅」
清水 重道 作詞
    信時  潔 作曲
      木下  保 編曲
  この曲は1977年のグリークラブ第26回定期演奏会で、 福永陽一郎編曲版が歌われています。
(該当卒年は、78・79・80・81期です。)


第35回定期演奏会
日時 平成24年12月8日(土)
場所 アクロス福岡シンフォニーホール
曲目 男声合唱組曲「中也の雨衣」(ちゅうやのあまぎぬ)
      
中原 中也 作詞
           多田 武彦 作曲

1.春宵感懐(在りし日の歌より)
2.雨の日(在りし日の歌より)
3.海は、お天気の日には(未完詩篇より)
4.風雨(未完詩篇より)
5.暗い公園(未完詩篇より)
6.雨が降るぞえ(未完詩篇より)
  この曲は、西南シャントゥール第35回記念定期演奏会のために、 シャントゥールが多田武彦氏に作曲を委嘱したもので、当然本邦初演となります。
  初演ステージは多田武彦氏が指揮をされる予定です。
  また、中也を歌うシャントゥールの演奏を聴くために、昨年の第33回定期演奏会には、 山口の「中原中也記念館」副館長の三輪孝治氏が来場されました。


以下にこの作品について多田武彦氏から寄せられたメッセージを掲載します。

男声合唱組曲「中也の雨衣」を作曲して

多田 武彦

   2010年の夏、「西南シャントゥールは今年の12月4日の定演で組曲・富士山を歌う。 都合が良ければ、ご来聴頂きたい」とのご案内をいただいた。
  しかし、今年80歳になる私は、「生来虚弱体質の上、 ここ数年怪我や加齢現象による体調不良に悩まされ、主治医から 「長距離移動・長時間の観劇・指揮・講演等」を禁じられていたので、已むなく、 演奏会への参上はご辞退申し上げた。
  尤も、自室に籠もっての作曲活動は許されて、ここ5年の間に十七の男声合唱組曲を書いた。 余命幾許もないと、一作品ごとに「これが絶筆」と自分に言い聞かせて、 恩師・清水脩先生(故人)からの薫陶通り「起承転結・喜怒哀楽・花鳥風月・春夏秋冬」 に満ちた日本近代詩に題材を求め作曲していった結果、今まで以上の枯淡と芳醇に満ちた作品が生まれた。

  このようなことをお話していた処、十数年振りに、西南シャントゥールから、 新曲の委嘱を賜った。前二回は北原白秋先生の詩により、1993年に「柳河風俗詩・第二」を、 1996年には「三崎のうた・第二」の男声合唱組曲を作曲したが、 いずれも西南シャントゥールの名初演によって爾後、多くの男声合唱団によって愛唱されてきた。 今回は中原中也先生の詩では、とご相談したところ、快諾を得た。

中原中也先生の詩に初めて接したのは私が旧制大阪高等学校のとき。1947年、 運良く旧制中学4年から大阪高等学校へ進学出来たものの、同期の大半は旧制中5年卒業の俊秀たちで、 私は自分の学力の劣性を痛感させられた。当時国文学担当の犬養孝先生(故人・万葉集研究の大家) が教え子カウンセリングもされていて、相談に行くと、 私が日本歌曲の作曲の真似事を始めているのを知っておられた先生は、 以下の詩人の詩の熟読を奨められた。北原白秋・草野心平・中原中也・堀口大学・ 立原道造・三好達治・尾崎喜八などの諸先生の詩に感動し、勇気づけられたことは言うまでもない。 (これら諸先生の詩による男声合唱組曲は、私の作品の八割以上を占めている。 中原中也先生の詩による男声合唱組曲は 「在りし日の歌」「中原中也の詩から」「冬の日の記憶」「中原中也の詩から・第二」「中也の四季」 の五作品) 「ご家族のご不幸やご本人のご病気の中を、常に自然や人生を直視しつつ試作を続けられた先生の詩人の魂」 に私はしばしば涙し感動し続けたことを、今も忘れない。

  今回、改めて全詩集に目を通す内に、雨の様々な態様についての中原中也先生の詩に惹かれた。 そして先生がお召しになった雨具を通して、雨の様々な態様を描かれたものと私なりに推測し、 男声合唱組曲の標題を「中也の雨衣」とさせていただいた。 こうして機会を与えて頂いた西南シャントゥールの諸兄に、厚く御礼申し上げると共に、 西南シャントゥールの益々のご隆唱を心からお祈り申し上げる。



定期演奏会練習日程等
両ステージとも旬間ごとに発表される練習予定を確認のうえご参加下さい。
練習日程は、OB会HPの掲示板(BBS)に随時掲示します。(現在5月までの練習予定を掲示中)
特に、「中也の雨衣」は足掛け2年間にわたる長期の練習となりますので、 練習時に諸注意を十分聞いて下さい。

尚、楽譜代は各自で実費負担願います。

以上

平成23年4月17日
西南学院グリークラブOB会事務局
担当・山元一憲(70期)
seinan_glee@yahoo.co.jp